- 2008-12-12 (金) 20:51
- Mangas
根底に、「愛」とか「死生観」といったテーマを取り上げた漫画は掃いて捨てるほどあるし、それをただ単純に書いたものは、きっとすぐに飽きられるだろう。
この作品では、そのテーマを「宇宙」という広大な媒質を通して、このテーマをしっかりと伝えている気がする。
主人公のハチマキは、まあざっくりと言えば「宇宙の掃除屋」。所謂「宇宙のゴミ」である、デブリを片付ける仕事。
将来自分の宇宙船を持ちたいと思っている野心家である。
その野望は、もはや「意地」というラインまで来ている気がしないでもない。
彼の、仕事や、人生に対する意識が、様々な経験を通して少しずつ変わって行く。
2巻からデブリ回収業者の新入りとして登場し、その後の物語を牽引するもう一人の人物がタナベである。
ハチマキの後輩に当たるわけだが、この二人の出会いと関係を好きになれるかが、この漫画を好きになれるか、という事だと思う。
僕は、二人の関係を、単なる恋愛関係として描写するわけでなく、反発や同情や、それ以外の複雑な感情を取り入れて描いているのが良いと思いました。
4巻という短い巻数の中にぎゅっと詰め込まれた、イメージ。テーマ。
それを最後で終結させて、こじんまりと、綺麗に終わらせている。
バックは広大な宇宙。黒々しい風景に、星が光る。
「愛し合うことだけは」「どうしてもやめられないんだ」。
最後のデブリの海が、余韻を残していて好き。
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