不失者 − 「悲愴」(1994)

無題の4トラックからなるアルバム。
全編に渡ってアバンギャルド、サイケデリックなサウンドを展開。4曲それぞれに違った色がある。

1 – ★★★★
ゆっくりとしたなかに、バリバリのギターフレーズが展開する恰好のよろしい曲。
ハウリングしすぎてなにがなんだかわからない、というわけではないのだが、どこか掴み所のない、しかしそれでも確かにそこにある、という音楽。

2 – ★★★★☆
この曲のリフが凄く格好良い。
大味でありながら、音の粒子がしっかりしてる感じ。確かにずっと聴いていると頭が痛くなりがちではある。
ザラザラとしたなかに、確かにギターのリズムがそこにあって、それが良い。
思い切り歪めているが、何処か優しげなのはリヴァーブの為す技か。

3 – ★★★★★
フェード・インからスタート。
微かに聞こえてくるヴォーカルが心地よい。
なんてノイズに良く合う声なんだ。灰野さんには凛としてそこに立っている威圧感が有りますよね。髪型の所為とかじゃなくてさ。
いつのまにか曲はハウリングでそのドアを閉められている。

4 – ★★★☆
44分間、怒濤のノイズの嵐。失神しそうになる。
特に言う事はない。これをBGMにしてご飯を食べられる人がいたら尊敬する。

感想 – ★★★★
BOREDOMSがアンダーグラウンドのサザンオールスターズだとするならば、不失者はアンダーグラウンドの……なんなのだろう。
形容はし難いが、とにかくノイズ、アバンギャルド界の巨匠、灰野敬二氏によるバンド、不失者である。
このアルバムは特にロックに接近しているので、結構聴きやすい部分もある。
機会があったら試聴してみるべき。ただ、名盤の保証は絶対にしません。人にも勧めません。


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