フジファブリック − 3rd Album「TEENAGER」

初回限定版では、ジャケットにある「TEENAGER」の文字がキラキラしているのと、歌詞カードが冊子の形ではなく、折りたたみ式のものだった。
ちなみに志村は「全部そうしておけばよかった」と言っていたらしい。

TEENAGER

1.ペダル – ★★★★
だんだんとフェードインしてくるようなイントロ。
アコギにあわせてちょっぴりセンチメンタルな気分が歌われる。情景が目の前に浮かんでくる様だ。
この曲はとにかく爽やか。朝起きて聴きたい曲だ。
全体的にリヴァーブがかかっていて、それが朝靄を思わせる、気がする。

2.記念写真 – ★★★★☆
うってかわって明るい曲調のアップテンポの曲。
しかし、歌詞はと言えば「記念の写真 撮って 僕らはさよなら」という淋しげな物。
サビの冒頭の下がってゆくメロディーがそれを象徴しているように感じられる。

3.B.O.I.P. – ★★★★
これまたうってかわって、フジファブリックの十八番とも言える変態曲。
歌詞も情景がカオスで良い。12回転半って何ですか。
最後のフレーズ「僕らなんかみだらですみません。」。この句点。この句点がぐっと来るのだ!(力説)

4.若者のすべて – ★★★★★(+★)
前の曲とは対照的で、こちらはセンチメンタルなシングル曲。
志村がブログで、「赤黄色の金木犀」という、これまたセンチな名曲と比べていた気がする。もしかしたら志村の本に載ってるんじゃないかな。(載ってました。2007年10月11日)
心に沁みる。名曲です。

5.Chocolate Panic – ★★★★☆
ひねくれてて、美メロで、それでいてかつ変態である、そんな新境地を打ち立てたんじゃないかと思った曲。
Bメロからサビへの移行で、ドラムのソロになる部分で凄く気持ちが盛り上がる。
最後には徐々にテンポアップしていく。

6.Strawberry Shortcakes – ★★★★★
前曲に続いて食べ物系(?)の曲
この曲も美メロメーカー志村の本領発揮と言ったところか。
左利き?」でくいっとヴォーカルの音をしゃくりあげてからのサビが、凄く印象的。
イチゴは何の比喩なのか。いったい何なのか。と考えさせておいて、実は何の比喩でもなくイチゴであったりするのだろう。そこらへんが僕の考えるフジファブリックの好きなところである。

7.Surfer King – ★★★★★
これがシングルで出た時、素直に凄いと思った。
四季盤から茜色、虹と来てこれですよ。勢いを感じさせた。
ホーンの音色と奇妙に漂う異国間がなんとも言えず素敵です。
歌詞カードに「フフフフフ…」とあるのが何とも奇妙。シュールな文字面です。

8.ロマネ – ★★★★★
この曲は先行してiTunesでライブ音源が「新曲」として配信されていた気がする。
オルタナチックなブレイクの入ったバンド隊が印象的。
サビのメロディーの盛り上がりはなんとも大仰な気がするけど、歌詞と曲の持つ雰囲気にぴったりとあっていて、大仰すぎない。
夢が覚めてむなしくなる 君思う日がある
 眠りについたなら 見つめていて

9.パッション・フルーツ – ★★★★★(+★)
この曲で僕が凄く好きな部分は、ベースの動き。
サビのところであまり動かずにグリグリと奏でられていて凄く良い。曲の安定感と、サビの何とも言えない変態な雰囲気を担っているのは加藤さんのベースです。(たぶん)
この曲は生ドラムがないんですよね。全部打ち込みです。四つ打ちです。ノリノリです。ディスコです。

10.東京炎上(Album Ver.) – ★★★★★
さあ ダバダバ ダバチ ダバダバダバ さあ ダバ ダバチテ!
このサビだけでテンションMAXです。
限定シングル「蒼い鳥」のカップリング曲のアルバムバージョン。
キーボードやエフェクトなど、様々な点が違います。

11.まばたき – ★★★★☆
穏やかな曲。
1stでいう「花」、2ndでいう「水飴と綿飴」の位置でしょうか。
とにかくメロディーと歌詞です。テンポも遅く、音の数が少ない中で、しっとりと聴かせてくれる。
瞬きを三回してる間に大人になるんです。

12.星降る夜になったら – ★★★★☆
前曲から転じて、ここから二曲はアップテンポでラストまで。
題名の示す通り、爽やかに星が降ってきそうな曲。
音色がひとつひとつキラキラとしている。こういう曲では裏でキーボードが活きてくる。

13.TEENAGER – ★★★★
まさにティーンズの駆け抜ける様を描いたような曲調で、とても元気がよい。
歌詞も精神がティーンズのそれです。
「この曲で終わり!」という気分はあまり無いが、爽やかな余韻を後に残して終わる。

感想 – ★★★★☆
前作「FAB FOX」から2年あまり経って発売されたアルバムだが、それでいて前作から続いて聴いて違和感がない気がする。
それは、進化してないと言うわけではなく、進化の仕方が自然である、ということでしょう。
サワヤカな曲からどろどろした曲まで何でも手がける志村の作詞力、それと、総君ことギターの山内総一郎の作曲も良い。
発売から二年が経つ。
今となっては、このアルバムを聴いていた時期が懐かしく思える今日この頃である。
……年取ったかな。


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