Syrup16g − 1st Full Album 「COPY」
レビューもまたやり直しですが、頑張っていきたいと思います。
新鮮な気持ちで曲を聴いていきたいと思います。
さて、このアルバムは現在Syrup16gというバンドを知ることが出来る一般に現在市販されている最初のアルバムです。
アルバム全体としては、とてもまとまりがあり、最初のフルアルバムとは思えない程の完成度を見せています。
さて、本格的にレビューを始めましょう。
追記 – 07.02.15
画像追加。
1.She was beautiful ★★★
短い詩、少ない音で、過去形で、語る。
繰り返される、
She was beautiful
という歌詞が何より耳につく。
テンポも遅く、ボーカルの五十嵐さんの語り口もどこか気だるげ。
なので、退屈と言えば退屈になってしまっているのが残念だ。
しかし、この「気だるさ」から次の「無効の日」へと途切れずにアタッカで続くという発想がステキ。
2.無効の日 ★★★★
この曲も最初から気だるげ。
ネガティブ。
本気出してないままで終了です
後はほうきで掃いて捨てる
とか、
信じたくないけど本当です
君の心の価値は薄い
という心にガシガシくる歌詞で攻めてくる。
そして、
あの部屋の窓から見えるのは
全てはもう無効の日
というサビで心を砕かれる。
ネガティブをつめこんだようなこの曲でいちばんメロディが明るいのがこのサビだろう。
グッとくる。
どこかで繋いだあの手は遠くなる
と、これまた気だるげに盛り上がって、最後は静かに終わる。
3.生活 ★★★★★
名曲。今でもライブで歌われる程。
なにしろ歌詞のインパクトがもの凄い。
きみに存在価値はあるか
そしてその根拠とは何だ
と、遠慮なく訊ねる。
自分の存在価値を疑わせるような歌詞は必聴。
また、メロディーも巧みで、飽きさせないような工夫を凝らしている。ような気がする。
間奏でのギターソロは素晴らしいと思う。
4.君待ち ★★★★
スルメだと思う。
聴き込めばそれなりにハマってしまうのではないかと思われる。
ああこのまま君を待ってんの
というような歌詞。
この曲もまた気だるげ。
そしてけっこうサウンドが重め。
この重さに慣れるか、この重さを拒むかはあなた次第。
5.デイパス ★★★★★
そしてこの問題作。
この曲のインパクトはもの凄い。
イントロから耳が痛くなるような電子音。
その後から歪んだイントロ。
サビで、
君は死んだほうがいい
とまで言ってのけてしまう。
だけど、その後に、
外の世界はどんなふう
という風に、前向きに心が揺れているところがGood。
歌にならない日々もそれはそれでOK
とか、詩に関してはこの曲は隅々まで語り尽くせる。
6.負け犬 ★★★★
この曲もまたスルメ。
もしも僕が犬に生まれたなら
それでもう負け
というイントロ。
英語の仮定法のようなふいんきだ。
重い。とにかく重い。
サビもとにかくノイズィー。
7.(I can’t)Change the world ★★★★★
変拍子。
切ない。
Aメロの歌いだしからどこかの民謡のような雰囲気だが、やはりシロップ節は炸裂している。
途中で挟まれる挿入句、
I can’t change the world
が、切なさを増幅しているような気がしないでもない。
ギターのアルペジオが不思議。
歪んでいるようだけど、純粋。
8.Drawn the light ★★★★★
すごい勢い。
おそらくシロップの最高速度。
歌詞も毒素満載だが、語るべきは何しろこの速さである。
息も詰まるような息苦しさの中で聴いているような切迫感が、そこにある。
英語を交える詩も素敵ではないか。
Drawn the light
と歌う五十嵐さんは本当に素敵。
キレイだね、高音も。
9.パッチワーク ★★★★★
ベースが巧み。
全曲程の速度は無いが、それに負けるとも劣らない勢いがある。
サビも美メロ。
光など無くて
命だけあって
少しの夢
というサビで最高潮に達する。
ライブでは完全にトランス状態なのだろう。推測だけど。
10.土曜日 ★★★★★
ラストは泣ける。
最初は静かに始まるのだが、それがだんだんに昇華していく。
土曜日なんて来るわけない
ただ迷っているばかり
という心境は、共感するところがある。
一旦盛り上がってから、また落ち着いてThe End。
このアルバムをキレイな形で締めている。
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