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Syrup16g − Last Album「syrup16g」

いよいよって感じです…。
Syrup16gのラストアルバムをレビュー。
まっ白いジャケットがポイント。

Syrup16g

1.ニセモノ – ★★★★☆
いくらかのサウンドエフェクトの後に、密度の濃いギターが炸裂する。
そして、ドラムがばしばしと力強く叩かれた後、一気にイントロへなだれ込む。
個人的には、このイントロの上の方で鳴っている単音のギターが凄く好き。
今までためていたものを全てぶつけたような歌詞。
「破滅の美学なんかを 利用して いざとなりゃ 死ぬつもりだった」「拾った思い吐き出して 愛されたいのまだ」と、いつも通りにこちらに届かせる。
エフェクトが効果的に用いられているが、人によってはくどく思うかもしれない。
かなりの鋭さと緊張感がある一曲である。

2.さくら – ★★★★★(+★)
ライブでずっと披露されて続けていた、名曲。
イントロなしでボーカルが入るという、彼らにしては珍しい…というか唯一の曲。
#1とは異なり、シンプルなアレンジで、こちらに近い印象。
音は、メジャーということでかなりきれいに仕上がっている。
「さよなら さよなら」の部分がもの凄く秀逸。大好きですってば。

3.君をなくしたのは – ★★★☆
最初は「何これ?」みたいなアレンジに思えたが、聴き続けていると、耳になじんでよく聞こえる不思議。
Syrup16gスレでも、この曲については一悶着あった。発売当初は、この曲のアレンジャーを「戦犯」呼ばわりする人もいた…、が、今はみんななじんでしまったようだ。
サウンドがポップで、まさにメジャー風。
シンセが入っているSyrupも良いなあ。

4.途中の行方 – ★★★★☆
これはdelayedeadのような攻撃的な路線をそのまま持ってきたような曲。
「俺は狂っちまったけど」みたいな歌詞がグー。
「窓の外には…」というのは、『無効の日』を思い出す。
ところで、このアルバムで、五十嵐はかなり高音まで声を使ってますね。「さくら」もそうだし。
カラオケで歌うのに苦労しそうだ。…どうでも良いな。

5.バナナの皮 – ★★★★★
ライブ(たしか弾き語り)バージョンがラジオでオンエアされ、その録音を所持していた人も多いかもしれない。
音源化され、そのテーマやポップさはほとんど変わらず、素晴らしい曲になっています。
歌詞がとにかく「青春」って感じがする。
爽やかで、夕景の中で聴いてると涙が出そうだ。

6.来週のヒーロー – ★★★★
イントロからAメロへの転調が無理矢理すぎないか?
Aメロからサビへの盛り上がり方がたまらないです。
歌詞の(ある意味での)安っぽさがヘルシーっぽい。
「たまたま今週は出番がない」…OTL
最後の叫びは素晴らしい。

7.ラファータ – ★★★★★
ポップな仕上がり。
このアルバム、イントロ前にSE入るのが多いですね。
歌詞が秀逸。メロディーは、以前では信じられないほど(「パレード」とは違う意味で)美しく仕上がっている。

8.HELPLESS – ★★★★★(+★)
なんだかんだ言ってこれが一番です。今は。
亡くなった父親に向けられた歌、と聞いた時、「ああ、そうなんだなあ」と思った。
そうやって聴くと、凄く切なくて哀しいです。
生まれくる時も死にゆく時も
結局は一人と笑っている

君がもし静寂を手に入れたいなら
たった今 ここで今 孤独を離せよ
」。
最後の「tell me way」の絶叫が素晴らしすぎる。胸に鋭く突き刺さって、残る。かっこ良すぎる。

9.君を壊すのは – ★★★★
イントロのギターがドラえもんに聴こえなくもない。
弾き語りにリヴァーブとエフェクトとSEをかけているのみ。
バンドで録音しても良かったような。

10.scene through – ★★★★
勢いの良いパンキッシュな一曲。
空元気みたいな勢いの良さが哀しい。(深読みかもしれませんが)
心の中に
答えの中に
確かなものは
何一つ無い

心の中に
答えの中に
確かなものは
何一つ無いのに

最後のラララ…が終焉を感じる。

11.イマジネーション – ★★★★★
歌詞が神がかっている。
中畑に向けて歌った曲であるという説も。そう思うと切ない。
(成功するのが すべてとは
今でも思っていないけど
守る為に強くなる
必要はあるんじゃないか
)
(あなたの帰る
場所はあるから
イマジネーション
名前を呼んでくれ
)のくだりとか。
メロディーはある意味オーソドックスな感じがするが、それもまた良い。
残響が消えると、こころに空洞ができたような気持ちになる。俺は空洞。

12.夢から覚めてしまわぬように
採点ありません。
仮タイトル「親父の歌」。
そっと いかないで 少しだけ 声をかけて
そっと いかないで

感想 – ★★★★★
なんだかんだ言って…名盤。
「リアルタイムでこのバンドに出会えてよかった」と言う言葉を、誰かが書かれていた。
その通り。その言葉をそのまま使いたい。リアルタイムでこのバンドに出会えてよかった。まさに
2008.02.22

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