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ねこぢる - ねこぢるうどん1 (文藝春秋)

ネタバレあります。注意。

ねこぢるさんの漫画の魅力というのは、改めてここで語るまでもないのですが、敢えて一つ挙げるのなら、『純粋さの中の残酷さ』にあると思います。
たとえば、「ねこさいばんの巻」では、何の罪もない虫たちが、主人公である、猫の子供のにゃーことにゃったによって、次々と「虫けら罪」として「死刑」を告げられて、刑を執行されていきます。
絵も、描写も、とてもシンプルで、純粋さが溢れるまでに現れていて…。でも、子供というのは残酷なのです。それが、そのシンプルさによって強調されているといった感じを受けます。
メッセージ性も無いように思えて実はある、という感じ。

僕がこの「ねこぢるうどん」の第一巻で推したいのは、「大魔道師の巻」です。
子供のころに、思春期のころに、「独りはいやだ」と思ったことが、誰もが絶対にあるはずです。
その恐怖を絵に起こしています。
夜のサーカス。
上がる花火と、薄暗いテントの中はとても幻想的なムード。
現れたのは一人の魔道師、「ドーガ様」。
その魔術に興味を持ったにゃーこが、ドーガ様に魔術について訊ねにいきますが…。
OVA「ねこぢる草」の終盤あたりに使われたのはこの話ではないでしょうか。

ねこぢるさんの漫画は、残酷なシーンもあったり、放送禁止用語もあったりして(連載された雑誌が「ガロ」なのでしょうがないといえばしょうがないですが)、読む人を選ぶ(と言ってしまうと大変おこがましいですが)ので、合わない人には絶対合わないでしょう。
しかし、人生で一回はちらっと読んでみるべき漫画です。

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